色彩心理学を活用して、部屋の雰囲気を変える方法

部屋の雰囲気は、心理的な影響を与えるため、私たちの生活に大きな影響を与えます。

心地よい部屋は、リラックスした気分を作り出し、ストレスの軽減にも繋がりますよね?

心理的にモヤモヤした時、気分を変えて生活をしたい!なんて思った事はありませんか?
「暮らし空間スタイリスト」として、そんな時は、お部屋の模様替えをお勧めします。
お部屋の雰囲気が変わるだけで、なぜか?気分もスッキリする事が多いんですよ。

仕事をする場所を変えたら、いつも以上に集中力が増した!なんて経験と同様の現象だとは思うのですが、ストレス解消や気分を入れ替えたい時には、お部屋の模様替えをしてみるのは1つの方法です。

また、お部屋の雰囲気を変えたいと思ったときは「色彩心理学」を活用するのが効果的です。
色彩心理学は、色が人の感情や行動に与える影響が研究された学問であり、私たちの日常の様々な場面で実際に使用されているモノです。

今回は、色彩心理学を活用して部屋の雰囲気を変える方法を紹介します。

色彩心理学とは?

色彩心理学は、色が人の感情や行動に与える影響を研究した学問です。
色は、人々の心理的な状態に影響を与えるため、日常の様々な場面で、色彩心理学に基づいた施策が利用されています。

一番わかりやすいのは、注意を促すための「赤」でしょうか。
赤色は、血液や炎、危険なシグナルなどを表すため、人々の目を引きやすく、注意を喚起する効果があるからですね。

色は、基本的に「暖色」と「寒色」に分けられます。
暖色は、赤、オレンジ、黄色などの色で、エネルギーや活力を与える効果があります。
一方、寒色は、青、緑、紫などの色で、クールでリラックスした印象を与える効果があります。

また、色には、明るさ、彩度、色相などの要素があり、それによって、人に与える心理が微妙に変わってくるのも色彩心理学のおもしろいところだったりもします。

赤は注意を促す色として使用される事が多いですが、配色を薄くしていくとピンク色に近い色になり、温かみを感じる色にもなるってことですね。

色の選び方

色彩心理学を利用して、部屋の雰囲気を変えるためには、色の選び方が重要になってきます。

部屋の目的や使用する時間帯に合わせて、適切な配色を選ぶことが大切です。
また、お部屋をどういう雰囲気にしたいのか?という明確なテーマを決めてから、配色を選ぶことを私はお勧めしています。
そうしないと逆効果になってしまう事もありますからね。

たとえば、
リラックスしたい部屋では、寒色系(青系や緑系)の色を使用することで、リラックスした気分を作り出すことができます。
一方、活力を与えたい部屋では、暖色系(赤系や黄色系)の色を使用することで、エネルギッシュな印象を与えることができます。

また、部屋の配色は、季節や気温に合わせた配色をすることも効果的です。
夏は明るい色や寒色系の色が涼しげで、冬は暖色系の色や深みのある色を使うことで、温かみを感じる空間を作ることもできますからね。

さらに、部屋の用途によっても色の選び方が異なります。
たとえば、寝室では、リラックスした気分を作り出すために、青や緑などの寒色系の色を使用するのが効果的です。

一方、リビングルームでは、家族や友人との交流を楽しむために、暖色系の色を使用することで、温かくアットホームな雰囲気を作り出すことができます。

色の組み合わせも意識しよう

あなたの望むテーマに部屋の雰囲気を変えるためには、色の組み合わせにも気を配る必要があります。
例えば、色の組み合わせには、以下のようなものがあります。

モノトーンカラー

同じ色相の色を使って、単調にならないように明るさや彩度を変えた色の組み合わせです。
この方法で組み合わせた場合、高級感や落ち着いた雰囲気を作り出すことができます。

コンプリメンタリーカラー

対となる色を組み合わせる方法で、色相環上で対となる色同士を使います。
この方法で組み合わせた場合、相互に補完しあって目立ちやすく、コントラストが生まれます。

アナログカラー

隣り合った色を使って組み合わせる方法です。
この方法で組み合わせた場合、色のグラデーションが生まれ、柔らかい印象を与えます。

模様替えを楽しんで、リフレッシュしましょう!

色彩心理学を活用して、部屋の雰囲気を変えることは、あなたが思っている以上に難しい事ではありません。
暖色系や寒色系の色を使ったり、色の明るさや彩度、色相などの要素を考慮したりすることで、部屋に合った配色を作り出すことができます。

  • まずは、色彩心理学に基づいた色の意味を知る。
  • お部屋の雰囲気をどのようにしたいのか?
  • 何で使用する部屋か?に基づいて配色を決める
    (寝室?リビング?仕事部屋?)
  • その配色の中で、あなたが気に入った色を元にして、壁紙やカーテン、照明を選ぶ。

基本的には、こんな流れで模様替えに取り組んでみると良いでしょうね。

また、色の組み合わせにも気を配ることで、より効果的な雰囲気を作り出すことができます。
部屋の雰囲気を変えたいと思ったときは、ぜひ色彩心理学を活用して、あなたが望む空間をデザインしてみてください。

お部屋の雰囲気が少し変わるだけでも、リフレッシュしますし、今よりももっと居心地の良い空間にアレンジする事も可能です。

私のお勧めとして、まずはカーテンを変えるところから始めてみることをお勧めします。

いきなり壁紙や家具の配置を全部変えるとなると、1日…いや、それ以上の時間がかかるかもしれません。
逆にストレスになってしまうようでは本末転倒なので、簡単に変更できるカーテンやベッド回り(お布団など)をお勧めします。